BodyTalkについて
~ボディートークを知りたい方へ~


ボディートークの原理

体のインネイトウィズダム(天生の知恵)

ボディートークを理解するにあたって大切な考え方があります。
それは体が本来もっている、自然治癒の力についてです。

人が指を切った場合、出血が起こり、その後に血が固まり止血します。そして、かさぶたが出来て、その後かさぶたの内部で傷を治す細胞や成分が体中から集まり、時間とともにその傷は治ってしまいます。足首をくじいた時も、時間とともに痛みはおさまり、腫れなどの違和感や不快さも軽減し、気づけば元のように歩いたり走ったりできるようになります。このように、意識しなくても体に自然に起こっている治癒の現象でも分かるように、私たちの体には自らを治癒する能力(自然治癒力)が備わっています。

自然治癒力とは、生まれながらにして誰にでも備わっている力です。ボディートークでは、オーケストラの指揮者のような形で自然治癒力を司っている知恵を“インネイトウィズダム(天生の知恵)”と呼んでいます。天生の知恵であるインネイトウィズダムは、精神面や肉体面も含めた体全体をよい方向に導き、私たちの体の中のバランスを保とうとしてくれます。

そしてそれは、体温や血圧が正常に保たれる、体液の浸透圧が保たれる、体内に入ってきた病原微生物やウイルスを排除するなど、生体恒常性(ホメオスタシス)を維持してくれる力であり、私たちは生体恒常性があるからこそ、今ここに生きていることができているのです。

私たちの健康に影響を及ぼすストレス

そもそも、私たちはなぜ不健康になるのでしょうか?
その原因の多くはストレスによります。ストレスは、体や体が持つ自然治癒力に対して大きな影響を及ぼします。

人は持続的なストレスを経験すると、それが体のエネルギー回路への過重な負担となり、機能不全に陥ったり深刻な障害が起きたりします。

様々な種類とレベルのストレスがありますが、ストレスの許容範囲を超えてしまうと、体の中の異常や病気、そして痛み等を引き起こします。過度なストレスによって、体本来が持つ治癒プロセスが遅れ、自然治癒の力が機能できなくなるのです。

高血圧や頻脈、消化器疾患、ホルモンや内分泌のアンバランス、倦怠感、不妊そして様々な自己免疫疾患などがストレス関連の病気として知られています。

エネルギー回路とコミュニケーション

私たち人間には、60兆個もの細胞が存在すると言われています。これらの細胞は、それぞればらばらに機能しているわけではなく、生命の活動を維持するため、お互いに密接な関係性を築き、体内において重要なネットワークを作り出しています。

体は一つ一つの細胞や組織、臓器や各器官、筋肉や骨格、神経回路やエネルギー回路、さらに体の機能を通して生み出される電磁周波数も含まれるすべてのものによって成り立つネットワークです。

このネットワークを通して体の中でコミュニケーションが行われ、それぞれが絶妙なバランスで呼応することによって自然治癒力と私たちが呼ぶ体の基本的な機能が働きます。体内のコミュニケーションがスムーズに行われている時、私たちの自然治癒力も本来の力を発揮してくれます。私たちが日常生活で経験するストレスは、これらの回路を傷つける原因となって、細胞間やシステム間のコミュニケーションを弱め、バランスを崩してしまうのです。

ボディートークは、弱まったり壊れてしまったりしたこのネットワークのコミュニケーションを回復させるために役立つヘルスケアシステムです。ボディートークによって、不調をきたしていた体は回復し、治癒プロセスの遅れを取り戻すことが期待できます。早ければ、1度か2度のボディートークセッションで症状の改善、変化、また機能が回復したと実感される方も見られます。

体のウィズダム(知恵)を信頼する

傷をおった際、私たちの体は、生化学的、物理的、エネルギー的な反応といった特定の連鎖でそれを治すように、決まった順序で身体を回復させるための治癒プロセスを実行します。

ボディートーク施術士は、不調を抱える方のセッション(施術)を行う際に、自分の考えや知識をもとに判断する“診断”は行わず、神経筋バイオフィードバックというテクニックにより、コミュニケーション回路が遮断もしくは弱まった場所を特定し、それらを再接続する方法を突き止め、その回路をどの順序で修復すればよいかを見つけていきます。

体の反応から、問題の箇所の特定と回復するための順序を読み取るのです。

これは、できるだけ早く、効果的に体の自己治癒力を促進するための、ボディートークのテクニックの中でも極めて重要なプロセスになります。

生まれながらにして備わっているインネイトウィズダム(天生の知恵)に、弱っていたり壊れたりしている体を回復させる方法について”教えを授かる“と表現できるかもしれません。